はじめに
「うちの子、勉強が大嫌いで全然机に向かわないんです…」
そんなお悩みを抱える親御さんは少なくありません。実際、勉強に苦手意識を持つお子さんは多く、悩みはご家庭ごとに様々です。
しかし、焦りは禁物。お子さんの気持ちに寄り添いながら、親としてできる関わり方を見直すことで、勉強に対するイメージや意欲は少しずつ変わっていきます。
今回は「勉強嫌い」を克服するために、親ができる5つの工夫をご紹介します。
なぜ子どもは勉強が嫌いになるのか?
勉強=苦痛と感じてしまう理由
「勉強はつまらない」「やらされているだけ」
そう感じてしまうお子さんは少なくありません。楽しさを見いだせないまま、ただ問題を解くだけでは、苦痛に感じてしまうのも無理はないでしょう。
どんなお子さんも、得意不得意や分野の好き嫌いはあれど、何かを学ぶこと(=勉強)が最初から嫌いということはきっとありません。
成功体験の不足がモチベーションを下げる
「どうせできないからやりたくない」と感じる子どもは、過去に何度も「できなかった経験」を繰り返していることが多いです。小さな成功体験が積み重ならないと、やる気は育ちません。
親の声かけが逆効果になることも
「早くやりなさい」「なんでできないの?」といった言葉は、無意識のうちにプレッシャーをかけ、かえって勉強への抵抗感を強めてしまうことがあります。
親ができること①:まずは子どもの気持ちに寄り添う
「なぜ嫌いなのか」を一緒に探る
子ども自身も、「勉強がなぜ嫌いなのか」明確に言語化できていないことが多いです。まずはお子さんと一緒に、その理由を丁寧に探ってみましょう。
「やらされているからいや」なのか、「量や内容が合っていない」のか、「この教科だけやりたくない」のか、お子さんによって考えられる理由はさまざまです。
共感の姿勢が子どもの心を開く
「勉強ってつまらないよね」「難しいと感じるの、わかるよ」と共感を示すことで、お子さんは心を開きやすくなります。共感は信頼関係の第一歩です。
マイナスな感情も誰かに受け入れてもらえるということは、子どもにとってとても大切な意味があります。
親ができること②:勉強を“楽しさ”に変える工夫を
ゲーム感覚で学べるツールの活用
今は、アプリやカードゲームなど、楽しく学べるツールがたくさんあります。お子さんの興味を引くものを一緒に探してみましょう。
得意分野からアプローチする方法
まずは好きな教科、得意な単元から取り組むことで、「できた!」という気持ちを味わいやすくなります。それが次の意欲につながります。
親ができること③:「勉強しなさい」を手放す
自主性を育てる声かけとは?
「勉強しなさい」と命令するよりも、「今日はどの教科をやる予定?」と問いかけることで、お子さん自身が考える習慣が身につきます。問いかけを増やしていくと、自然と勉強や将来について考えるようになるでしょう。
自主性とともに育つ自己効力感
自分で選んで勉強したという実感が、やがて「やればできるかも」という自己効力感に変わります。自分で決めたことが尊重されるという経験によって、「自分が自分であること」を認めてもらえ、何か困難に立ち向かわなければいけなくなったときに、「自分が何かを変えることができる」と考えて行動できる価値観を育てることができます。
「勉強しなかった日」を責めないスタンス
うまくいかない日があっても大丈夫。責めるよりも、「今日は疲れてたんだね」と受け止めてあげることで、次の日につながります。
むしろ、親子で「サボる日」をつくることで、次の日以降のやる気に良い影響を与えることもありますよ。
親ができること④:生活リズムと環境を整える
集中できる時間帯を見つけよう
子どもによって集中しやすい時間は違います。朝が得意な子、夕方にエンジンがかかる子など、様子を見ながら調整してみましょう。
リビング学習?それとも個室?環境の選び方
家の中でどこが集中しやすいかは個人差があります。必ずしも静かな個室がベストとは限らず、親の目が届くリビングの方が安心する子も多いです。
子どものやる気を引き出す“プロの手”を借りる選択肢も
「どんな工夫をしても、なかなか勉強に向かってくれない…」
そんなときは、親だけで抱え込まず、 “勉強嫌いな子を専門にサポートしてくれる家庭教師”の力を借りるのも一つの方法です。
勉強嫌いな子に対しては、普通の学習指導ではうまくいかないこともあります。だからこそ、子どもの「心」に寄り添いながら指導してくれるプロの家庭教師は、親御さんにとっても心強い存在です。
以下のような家庭教師サービスでは、
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勉強に苦手意識がある子
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学校の授業についていけない子
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自信をなくしている子
といったお子さんへの指導を専門的に行っています。
お子さんの性格や状況に合った学び方を一緒に見つけてくれる、やさしいサポーターです👇
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「うちの子にはちょっと特別なサポートが必要かも…」と感じたら、ぜひ一度チェックしてみてください。
親ができること⑤:小さな成功体験を積ませる
目標設定は“超・低め”から始めてOK
「今日は漢字を1文字だけ覚える」など、成功しやすい小さな目標を設定しましょう。達成感を得ることが、次のやる気を生み出します。
「できた!」を一緒に喜ぶことで自己肯定感アップ
親が笑顔で「すごいね!」「頑張ったね!」と声をかけるだけで、子どもは自分に自信を持てるようになります。小さな成長を見逃さず、一緒に喜んであげましょう。
やってはいけないNG対応
「比較」「脅し」「ご褒美頼み」の落とし穴
他の子と比べたり、「やらないと〇〇できないよ」と脅したりするのは、逆効果になることがあります。また、ご褒美で釣る方法は一時的な効果に留まりやすいため注意が必要です。
親がイライラした時の対処法
イライラしてしまうのは仕方のないこと。でもそんな時は、深呼吸したり、少し距離を置いたりして、自分の気持ちを整える時間も大切です。
まとめ
勉強嫌いなお子さんを前にすると、つい焦ったり、無理にやらせようとしたりしてしまいますよね。でも、子どもは親の接し方で大きく変わります。
まずは、お子さんの気持ちに寄り添うこと。そして、楽しく学べる工夫や小さな成功体験を積ませてあげること。
焦らず、一歩ずつ、親子で一緒に進んでいきましょう!